鉄道各社の「大雪対応」はこんなに違っていた 影響人員は東急が最多、でも削減割合は…

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3番手はJR東日本の26万3700人(首都圏の在来線のみ)。中央線、川越線の本線や、三鷹、大宮などの車両基地での架線切れに加え、雪によるポイント不転換も発生した。以下、京浜急行の約13万人、東武鉄道の約12万人(東上線が約5万人、野田線が約5万5000人、伊勢崎線が約1万5000人)と続いた。

実態が見えにくい報告もあった

一方で、影響人員ゼロという事業者もあった。

東京都交通局(都営地下鉄)は「相互直通各線の影響なので、都営地下鉄4路線における影響人員はなし」としている。小田急電鉄は「影響人員は従来、運転見合わせが長時間発生した際に算出しているが、当日は運転見合わせ区間がなかったため、算出していない」という。

京成電鉄や東京メトロも同様に「運転見合わせ区間がなかったため算出していない」との回答。西武鉄道は「運転見合わせ区間の影響人員は3500人」と報告している。

運行本数は減ったものの運転自体は続けていたので運転見合わせではない、という理屈なのだろうが、会議の趣旨を理解していないようにも映る。ワーストだった東急の数字は「いわゆる『運転見合わせの影響人員』だけでなく、運行本数を減らしたことで列車に乗れなかった人数もカウントしている」(広報部)ので、実態に最も近い数字と考えられる。

次ページより実態に近いデータはコレだ
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