まだ強い会社が潜む「株価上昇率」ランキング 来期予想から「勝ち組企業」が浮かび上がる

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首位のディップは、ネットに特化して求人情報を提供。2013年2月期の営業益2.5億円から2015年2月期は同48億円へと急拡大。今2016年2月期の営業増益率は33.2%、2017年2月期も25.0%と高い伸びが予想されている。ただ株価の割安度を測るPER(株価収益率)は、来期予想ベースでも30倍台と高めだ。値動きも膠着状態に陥っており、もう一段の上昇を狙うには新しい材料が待たれる。

2位のMonotaROは、工場や工事用間接資材をネットで販売。最高益を連続更新中だが、来期予想PERは70倍台と過熱ぎみである。

注目株はどこか?

PERに割高感がなく、2015年末にかけて騰勢を強めて上昇トレンドを維持しているのは、7位に入った神奈川県地盤のドラッグストア、クリエイトSDホールディングスだ。業績は堅調に伸びており、ディフェンシブ銘柄としての側面もある。

同様の観点から、12位の雪印メグミルクにも注目だ。日経平均が2015年夏に崩れたのに対し、それまでモミ合っていた雪印の株価は夏から上値追いを開始した。チーズなど主力品の販価引き上げの浸透もあり、8月に発表した第1四半期業績が大幅増益で着地。人気のバロメーターである売買代金も増えている。

2015年に株価が大きく上昇した銘柄を70社まで掲載したものはこちら(四季報オンライン)をご覧ください。

(週刊東洋経済2016年1月16日号「投資の視点」から転載)

藤尾 明彦 東洋経済 記者

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ふじお あきひこ / Akihiko Fujio

『週刊東洋経済』、『会社四季報オンライン』、『会社四季報』等の編集を経て、現在『東洋経済オンライン』編集部。健康オタクでランニングが趣味。心身統一合気道初段。

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