(第25回)2010年卒の新卒採用の現状を「最新の調査結果」と「8カ月前の展望」の両面から検証する

採用プロドットコム株式会社

 およそ8カ月前、2008年7月の新卒採用マーケットの状況(2009年春卒の学生が対象)は、2.14倍(リクルートワークス発表)という新卒求人倍率を受け、史上最高の売り手市場であった。しかし、その後、状況が一変したことは周知の通り。昨秋のリーマンブラザーズの破たんを機に世界中で景気後退が同時進行し、雇用問題は一気に世界共通の課題となっている。
 「日本株式会社」を代表する企業の2010年度新卒採用計画を見ても、輸出依存度の高い製造業では採用を絞り込む発表が後を絶たない。ホンダは今春比で4割減、キヤノンも6割減。準大手といわれる企業の状況はさらに厳しく、パイオニアの新卒採用ゼロは、同社に記録が残っている1983年以降初めてのことだ。
 また、3月末の発表となったNECは9割減。1956年以来54年ぶりの100人規模まで大鉈を振るう。経営トップが交代した東芝も4割減、電機大手ではパナソニックが辛うじて09年4月入社の水準を維持するといった具合だ。
 昨今の経済状況を見るにつけ、変化のスピードと振れ幅はかつてと比べようもないくらい大きくなっている。

 変化の激しい時代において、各種調査データを発表する、著者が在籍する採用プロドットコムのような立場としては、結果論ありきの評論家になるほど危険なことはない。そこで、今回は、採用プロドットコムが過去に様々な機会で発表した各種調査データが変化予測をきちんと織り込んでいたものなのか、自らの襟を正す意味も含め、最新の調査結果と8カ月前に行った「2010年の新卒採用の展望」と比較しながら2009年度と一転した「2010年度採用の現状」について見ていきたいと思う。
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