東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

東大で人気化する「アイデア出し」授業の中身 「呪縛」から抜け出す5つの方法

10分で読める
  • 宮澤 正憲 東京大学教養学部特任教授、博報堂ブランド・イノベーションデザイン局 局長
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

では、「一見関係なさそうな要素を組み合わせる」という作業には、センスが必要なのでしょうか?

もちろんある程度センスに依存するところもありますが、ルールや仕組みをうまく設定すれば、誰でもできます。組み合わせる思考は、何度か経験していくうちに習慣化してくるからです。そのことを体験してもらうために、授業では「強制発想法」を使います。

「しりとり」を活用した強制発想法

その中の1つが、「しりとり」を活用した強制発想法。たとえば、新しい自動車のアイデアを考えるとします。一方で、しりとりをしてみます。「自動車→シャワー→アヒル→ルビー→イカ……」などと適当に続けます。そのうえで、たとえば「自動車×アヒル」で考えてみます。

「アヒルは水の中で泳ぐから……水陸両用の車なんてどうだろう」「アヒルは優雅に泳いでいるように見えるけど水面の下で足をバタバタさせているな……サスペンションのまわりに機能を集約して、目に見える部分はスッキリさせた車があったらどうかな」

などと考えてみるのです。自動車×シャワー、自動車×ルビー、自動車×イカ……ほかにもいろいろ考えられます。

『東大教養学部「考える力」の教室』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

自動車とこういった要素の組み合わせは、普段はなかなか考えつきません。けれども、しりとりという仕組みを使ってしまえば、簡単にできてしまいます。その偶然によって、今までに誰も思いつかなかったようなすばらしいアイデアが誕生する可能性があるのです。

「考える」と聞くとなんだか難しそうに聞こえます。

しかし、考えるとは、1人で決まったフレームを眉間にしわを寄せて、こねくりまわすことではありません。「新しいことを考える」という行為は、自由であり、仲間と楽しめるものなのです。楽しみながら、ぜひ新しい考え方自体を自由に考えてみてください。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象