そんな安藤を夫である柄本佑など家族が後押しし、NHK大阪側も親子の時間を確保するように配慮。通常は朝9時から夜11時まで続く撮影を、『まんぷく』では夜の7時で切り上げるようにした。
さらに18年5月、撮影現場にお子さんが来ることも考え、放送局の一角にキッズスペースを開設。フロアマットやおむつ交換台などが置かれ、職員だけではなく、スタッフや番組関係者も利用できるようになっていた。
出演俳優きっかけで、多くの子持ちに恩恵が
ここで重要なのは、安藤のためだけの施設ではなく、安藤のバックアップをきっかけに、子どもを持つ人に優しい環境が作られたことだろう。
キッズスペースはベビーシッターや家族などの付き添いが必要で、子どもを預かってくれる託児所ではないという。それでも、子どもを安心して連れて行ける場所が職場にあるかどうかは大きい。
今回の藤田への批判で、筆者が引っかかったのは「テレビ局の社員ではないのだから、所属事務所が対応すべきだ」という意見だった。
確かに一般企業の場合であれば、打ち合わせに来る別の会社の社員が「託児所を作ってほしい」といえば、違和感を覚える。ただテレビ番組は、テレビ局の社員だけで作られているわけではない。出演する俳優やタレントはもちろん、制作会社のスタッフ、スタイリスト、ヘアメイクなど、さまざまな会社や立場の人間が一つの現場に集まって番組を作っている。
つまり誰に雇われているかと、どこで働いているかは別の話だ。
藤田の所属先がテレビ局ではないことは事実だ。しかし仕事をする場所がテレビ局なのであれば、そこで働く環境について要望を出すことはそんなにも間違ったことなのだろうか。


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