ライタース氏は「トビアスをポルシェに招いて、今回のプロジェクトを任せた際、彼に言ったことは『私たちは911の上に位置づけられるミドエンジンのスーパーカーを求めていて、スタイルの核となるデザインランゲージを新たに開発してほしい』ということでした」とする。
インテリアは、スポーティさと快適性をうまくバランスとっている印象。座り心地のよさそうな薄いシートは、美しい色合いのコンビネーション。4点式セーフティベルトがそなわる。
911ではドライバー前の5連メーターが有名だが、ミッションSにも同様のデザインが採用されている。ケースはまさに911ふうの物理的なものだが、デジタル技術を使い、スイッチで表示内容を切り替えることができる。
正式発表は2029年か?
ミッションSは「ビジョンンとも現場で呼ばれていたように、いまはコンセプトモデルの段階。そのため、デザイナーの遊び心がいたるところで発見できるのもおもしろい。先述の917ふうエンジン・クーリングファンはそのひとつ。計器盤も同様だ。
にやりとさせられるのは、たとえば、回転計。ガラスのキャノピーに、腕時計で日付の数字を拡大するのと同じようなレンズがつく。そこで選んでいるギアの段数が読める。
ドライブモードで「レース」を選択すると、電動で5連メーターのうち外側の2つが内側に移動して3連になる。エンジン回転など、ドライビングに集中するための情報のみを表示するのが目的だそう。
繰り返しになるが、ミッションSは「こうなったらすばらしいでしょう」という提案(「ビジョン」とポルシェの関係者は表現)なので、内外のデザインがどこまで現実になるかは未定。「顧客の声を聞いていきたい」とライタース氏は言っている。
ポルシェがスーパースポーツカーの計画を進めている背景は、世界最高峰のスポーツカーメーカーという自負があるのだろうか。もちろんそれはありそうだが、同時に、911より上級市場で収益を上げていく狙いもあるだろう。
想定ライバルはフェラーリか。それについてポルシェは「ノーコメント」というが、自然吸気の多気筒エンジンを用意しているなどという噂が事実なら、最近「296チャレンジ・ストラダーレ」なる自然吸気エンジン車を発表したフェラーリと真っ向からぶつかるかもしれない。
発売時期も決まっていない。1年に1台のニューモデル(追加車種を含む)を発表するとポルシェではしており、いま手元にある情報をまとめて考えると、現在ミッションSと呼ばれているスーパー・ポルシェの正式発表は29年という説もある。


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