とはいえ、逡巡もあったようだ。
「私たちは、ビッグ・ビッグチェンジを必要としていました。このままでは、マーケットが小さくなり、同時に年老いていく、という懸念も強くありました」
グローバー氏は、発表会場で背景を説明した。
「ジャガーの大きな変化。それを具体的なカタチにしたのが、タイプ01ですが、実は誰がこのクルマを買うだろう、と開発段階で私たちは考えたわけです」
当然、ジャガーといえども、市場調査、いわゆるフィジビリティスタディの結果を参考にしたくなる。
「私たちは4つの大陸で、2500人に『タイプ01をどう思うか』と意見を聞きました」とグローバー氏は明かす。
「すると、デザインに好意的な意見が多かったんです。それと、タイプ01について機構的な説明もしっかりしたあと、『10段階で評価すると?』と尋ねました。こうした調査では、たいてい1とか2という低評価が出るものですが、それをはるかに上回る数の9や10という高評価を得られました。そんな高評価を集められたのは、ほとんど初めてです。それで自信を持てました」
新規顧客とブランド再構築へ
ユーザーのうち4分の3は新顧客にしたいと、ジャガーは考えているそうだ。
なにしろ、タイプ01の価格は従来の2倍。「ジャガーってそんなに高かかったけ?」などと言う顧客は、むしろ足かせになりかねない、ということだろう。
タイプ01は、これまでの顧客とのあいだに一線を引いたプロダクトなのだ。
ジャガーに期待されるものをそのとおり提供するために開発されたのではなく、「富裕層が“このクルマこそ自分にふさわしい”と評価して購入することをめざして」開発したという。
SUV全盛の世の中にあって、GTの形態を採用したことは、「できるだけ数を売ることを目指したのでなく、高価格も正当化されるブランドの再構築のために、最善のかたちと判断したため」とする。
なお、日本への導入は2027年中。価格は2188万円~という。
ボディサイズ:全長5235mm×全幅2176mm(ミラー展開時)×全高1403mm
ホイールベース:3200mm
車重:2715kg(EU)
パワートレイン:電気モーター3基
駆動方式:全輪駆動
システム最大出力:757kW(1030ps)
システム最大トルク:1365Nm
バッテリー容量:118kWh
乗車定員:4名
一充電走行距離:450マイル(約720km)(WLTP)
加速性能:0-100kph 3.2秒、100-180kph 4秒
価格:2188万円〜


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