独創的な発想はハードウェアにも表れている。
タイプ01のパワートレインは3モーター方式の4WD。リアを2モーターとして左右後輪を独立して駆動するトルクベクタリングを実現する一方、最高出力をフロントの250kW(約340ps)に対してリアは310kW(約421ps)×2とリアの出力比率を高めることにより、後輪駆動的な軽快なハンドリングを目指したと推測されるのだ。
同じくパワートレイン系でいえば“パワー・イン・リザーブ”と呼ばれる出力制御も目新しい。
電気モーターはゼロrpm付近で最大トルクを発揮することもあるほど低速域で力強い特性を備えているが、このためEVは発進直後の加速度がエンジン車よりもはるかに強烈で、これが恐怖心に結びついたり、コントロールが難しくなったりという事態を招くことがある。これを防ぐため、ジャガーは極低速域でのパワーを意図的に絞ってコントロール性を高める一方、高速域ではモーター出力をフルに生かして爽快な加速感を生み出そうとしたのだ。
タイプ01はフロントドアの前端から前輪の後端までの距離に相当するラグジュアリー・ディスタンス(この値が長いほうがよりラグジュアリーなスタイリングになるとされる)が異例に長いが、この部分のフロア下にもバッテリーを敷き詰めて容量を確保しつつ、後席住人の足下に位置する部分にはバッテリーを置かないことで着座位置を下げて低いルーフを実現。長い航続距離とスタイリッシュなデザインを両立させることに成功している。
新生ジャガー、復活の行方
こうして完成したタイプ01は、新しいモダン・ラグジュアリーなデザインとともに、ハイパフォーマンスと快適性を実現することで、なんとも未来的なラグジュアリーGTカーに仕上がったといっていいだろう。
なお、タイプ01は2027年中にも日本に導入され、国内価格はベーシックグレードの1030(最高出力の1030psに由来)で2188万円からとなる見通しだ。


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