ここまで、初代キックスe-POWERがどういった人に買われてきたのかを見てきた。では、2026年6月にフルモデルチェンジした、「新型キックス」は一体誰が買うのだろうか。
まず考えられるのは、既存の日産オーナーからの買い替えだ。ここは取りこぼしが許されない。初代キックスからのリピート買い、他の日産車からの乗り換え、e-POWERファンがいるため、新型初期のセールスは手堅く進むと予想される。
しかし、同時に課題も存在する。日産内の買い替えに依存しすぎると、キックスの顧客層はさらなる高齢化をたどってしまう。
もともとノート(50歳以上が67%)やオーラ(50歳以上が64%)といった日産のハッチバックモデルは、日産ブランド全体の高齢化を反映している。新型キックスがこれら既存ユーザーの受け皿に終始すると、60代以上中心の車へとスライドしてしまう。結果として、ブランドの「アクティブ感」や「先進性」が失われるおそれがある。
そのため当然ながら、他社からの乗り換え者、そしてどの自動車メーカーも課題とする「若年層の獲得」が必要となる。そこで鍵となるのはやはり「e-POWERの走り」だろう。機能面だけでなく、エモーショナル価値としてどれだけ届けられるか。技術の日産が挑む、次なるマーケティングの真価が今、問われている。


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