それが、2028年4月以降、以下のような分類になると発表されたのだ。
・ANAカード・ANA Pay年間決済額 300万円以上
・ANAラウンジ 利用可
・スターアライアンス(ANAが加盟する航空連合)のステータス ゴールド
・ANAカード・ANA Pay年間決済額 300万円未満
・ANAラウンジ 利用不可
・スターアライアンスのステータス シルバー
つまり年間300万円以上クレジットカードの利用額がないかぎり、スター アライアンス・ゴールドの資格やANAラウンジへのアクセス権が付与されなくなるという「改悪」で、大きな反響を呼んだ。
世界的にみても「特殊な」制度
マイレージプログラムは、世界のおもなエアラインが取り入れているが、その上級会員制度のほとんどは1年ないし2年に一定の距離・回数を飛ぶことや一定の金額を使うことを条件としてきた。
そうしたなか、JALのJALマイレージバンクのJALグローバルクラブ(JGC)とANAのSFCは、いったん条件をクリアしてプラチナ会員になれば、年会費1万円台のクレジットカードを所持し続けるだけで、航空会社のラウンジなどにアクセスできる権利を持ち続けられるという世界的にみても「特殊な」制度が継続してきた。
この「特殊な」制度を利用し、1年間だけ集中的に飛行機に乗る「修行」を行い、それでいったん上級会員になったあとは、その後、ずっと上級会員で居続けるワザが、ネットはもちろんテレビ番組でも紹介されるほど知れ渡っていた。
こうした制度はいつか変わるのではないかという懸念は今世紀の頭からささやかれ続けてきたが、JALのJGCは2024年以降、それまでの搭乗実績ベースから、生涯の獲得ポイント(1500Life Status ポイント)へと獲得の条件が変わり、ハードルがきわめて高くなった。
だが、2023年までにすでにJGCになった会員は従来通りの条件で維持し続けられる。そのため、既存の会員からは大きな不満が出ることはなかった(ただし、これは既存の会員と新規の会員との条件格差が問題であるともいえる)。
JALが既存の会員の既得権を守りつつハードルを上げたのに対して、ANAは、全員一律に「年間300万円」の消費という条件を課そうとした。
こうした声を受けて、株主総会の前日の6月25日、ANAは見直しの内容をいったん保留にし、9月末までに改めて条件を公開するとしていたわけだ。
なお、株主総会でも、この件についての質問が相次いだ。その質疑応答については動画で確認することができる。


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