かつては、学生相撲の選手たちが大勢通っていた時代があって、「体の大きな力士たちが10人以上もプールに入ると狭くなって、歩くのもやっとだったよ」
前出の男性は、そう語りながら温泉病院の栄枯盛衰を振り返った。
利用者が少なくても「続ける」
上牧温泉病院では「バーデン・バーデンでは需要があったが、日本の高齢者には需要が少なかった」との理由から、ジャグジーやサウナなどは休止中だが、「温泉プールは喜んでくれる患者さんがいる」(上牧温泉病院事務局)ことから、利用者が少人数であっても継続していく方針だ。
一方で、リハビリをする患者がスムーズにウォーキングできなくなることから、一般の人たちへの開放は考えていない。
リハビリの適応となるのは、主に腰痛、膝の変形性関節症、股関節症、脊椎疾患、術後の回復期、運動麻痺、肥満、軽症呼吸器疾患などだ。温泉療法は、整形外科・内科の慢性疾患に有効とされている。「呼吸器系の医師によると、『温泉の蒸気によって、呼吸器疾患のある方にも、痰の排出が楽になるなどの効果があり、リハビリが進む』」(岡田医師)という。


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