現在の病院の敷地には、かつて上牧荘という旅館があったが、病院と福祉の複合施設につくりかえた。
現在も上牧温泉病院の診療科が内科、整形外科、リハビリテーション科に絞られているのは、「温泉」を中核に据えた病院として歩んできた歴史があるからだ。
上牧温泉病院は「温泉を健康と医療、福祉に生かそう」という創業者の遺志を受け継ぎ、現在も温泉プールを治療のために積極的に活用している。
故・古賀稔彦氏や中野浩一氏も利用
「創業当初は、まだ『リハビリ』という概念が一般的ではなく、中医学の鍼灸治療を取り入れるなど、西洋医学と東洋医学を融合した治療を行っていました。元プロテニスプレーヤーの松岡修造さん、柔道の故・古賀稔彦さん、競輪の中野浩一さん、相撲の安芸乃島(現・高田川親方)といった著名なスポーツ選手が、リハビリのため入院されていたこともあります」
そう語るのは、金一氏の孫でコートクグループ代表の芳崇氏(46)だ。
同グループは、特別養護老人ホームや訪問介護、不動産賃貸など幅広い事業を展開している。そのため、温泉病院単体で収益を確保しなければならない経営構造ではなく、維持管理に費用のかかる温泉プールも継続的に運営できている。


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