反対に、「言われたからやる」という状態では、意識が向くのは「あと何ページやれば終わるか」「何時まで机に向かえばいいか」ということになりがちです。
学びのスイッチが入っているかどうかとは、勉強を「自分ごと」として捉えられているかどうかなのです。
同じ1時間でも、勉強の中身は変わる
勉強時間だけを見れば、どちらも同じ1時間かもしれません。
しかし、やらされている1時間では、「早く終わらせること」が目的になりがちです。問題を解き終えたら、それで勉強は終了です。
自分でやろうと決めた1時間では、「できるようになること」が目的になります。間違えた理由を考え、やり方を変え、次に同じ問題が出たときに解けるかを確かめます。
つまり、前者は「こなす1時間」であり、後者は「考える1時間」です。
この違いは、1日だけなら小さなものです。しかし、1カ月、1年と積み重なれば、大きな差になります。
勉強に対するオーナーシップ、つまり「これは自分の勉強だ」という感覚を持てるかどうか。それが、長期的な成績の伸び方を左右するのだと僕は考えています。
ここまで読むと、「では、親は一切口を出さず、子どもを放っておけばいいのか」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、そうではありません。
自主性を尊重することと、放任することはまったく違います。
特に、まだ勉強の習慣ができていない子や、自分で予定を立てることが難しい子には、大人の支援が必要です。
ただし、親が勉強のハンドルをすべて奪うのではなく、子ども自身が選べる余地を残すことが大切です。


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