WTO(世界貿易機関)への中国の2001年の加盟がアメリカにどのような帰結をもたらすかを予見できた人はほとんどいなかった。中国がグローバル経済に統合されたことで、アメリカの製造業は空洞化し、製造業の雇用が減少。ドナルド・トランプを大統領へと押し上げる右派ポピュリズムの土台がつくられた。
中国からの輸入品がなだれ込んでいる欧州も、自らの製造業を守る措置を直ちに講じなければ、アメリカと同じ道をたどることになるだろう。
中国が欧州経済にもたらしている脅威の核心には、輸出に頼って経済を浮揚し、自分たちの過剰生産能力を吸収しようとする中国の政策がある。中国当局は投資・輸出主導型の経済成長モデルから内需主導型の経済にシフトする必要性を以前から認識しているが、経済モデルの修正は遅々として進んでいない。
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