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年金や生命保険を飲み込む「プライベート・クレジット」の時限爆弾 リーマンショックを超える「次の金融危機」の主役

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プライベート・エクイティ資本主義が世界を食い尽くす
PEファームが猛烈な勢いで生命保険会社の買収を進めているその理由とは?(写真:まちゃー/PIXTA)
  • ブレンダン・バルー 元・米連邦検察官、元・米司法省反トラスト局プライベート・エクイティ担当特別顧問
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ブラックストーン、アポロ、KKRといった巨大PEは、こうして監視が最も緩い闇の領域で、かつての投資銀行を遥かに凌ぐ規模へと巨大化していった。

現在、ブラックストーンの運用資産残高は7310億ドル(約110兆円)に達し、ウォール街で最も人気のある就職先はゴールドマン・サックスからこれらの巨大PEへと完全にシフトしている。

400億ドルを投じて保険会社を買い漁る「錬金術」

これほど巨大な融資を行うための資金を、彼らはどこから調達しているのか。その答えは、極めて意外な場所にある。私たちの「生命保険」と「退職金(年金)」だ。

近年、PEファームは猛烈な勢いで生命保険会社の買収を進めている。

カーライルによる再保険会社フォーティテュードの買収を筆頭に、ブラックストーンによるオールステート生命保険の買収、KKRによるグローバル・アトランティックの買収、そしてアポロによるアテネの買収など、PE業界が保険会社の買収に投じた資金は総額400億ドル(約6兆円)にのぼる。

現在、アメリカの保険業界の総資産の7%以上、約3760億ドルがPEファームの支配下にある。

PEが保険会社を欲しがる理由は単純だ。

保険は、市民が毎月確実に保険料を支払ってくれるため、極めて安定した巨大な「キャッシュフロー(手元現金)」を提供してくれるからだ。

PEファームは、この預かった莫大な保険資金を、自らのLBO(レバレッジド・バイアウト)買収や、ハイリスクなプライベート・クレジット(中堅企業向けの直接融資)の原資として流用している。

その上、彼らは買収した保険会社やその顧客に対し、自らのファンドの「管理報酬」や「仲介手数料」を二重三重に請求し、巨額の利益を抜き取っている。

民間保険会社のCEOは、「(PEによる買収は)保険契約者にとって良いことは何一つありません」と冷たく警告している。

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