有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「佐藤二朗と橋本愛、どちらも被害者」ハラスメント騒動を深刻化させた"本当の戦犯"…フジの報告書から何が読み取れたか

10分で読める
佐藤二朗 橋本愛
佐藤二朗さんと橋本愛さんを巡る騒動について、フジテレビが報告書を公表したが……(画像:『夫婦別姓刑事』火9【公式】フジテレビ @fufu_deka_cxより)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

今回のケースは、ハラスメント対策が問われる時代において、「誰にどこまで情報を共有するべきか」という難しい課題も浮き彫りにしたと言える。

佐藤さん側のもう1つの問題としては、前述した通り、橋本さんを個人的に訪問して思いを伝えた点にある。撮影に入るまでマネージャーやプロデューサー経由でコミュニケーションを取っていたのであれば、それを踏襲し続けるべきであったと思う。

佐藤さん側としては、そのやり方に不満があったから、あるいは回りくどいと感じたから、直接橋本さんに直談判をしたのだろう。そのときの佐藤さんの見ていた世界や思いを想像すれば、そうした行動をとってしまったことも理解できなくはない。

ドラマのキービジュアルの撮影風景。今回、身体接触そのものは問題になっていない(画像:『夫婦別姓刑事』火9【公式】フジテレビ @fufu_deka_cxより)

「悪者探し」の暴走が、さらなる事態の悪化を招いた

今回の件は、特定の悪者が問題行為を犯したのではなく、“ボタンの掛け違い”が連鎖して起きたことであるように見える。もちろん、当事者の中には、落ち度があった人も少なからずいるだろう。

ただ、今回のように、多くの人が関わり、それぞれの人が見ている世界が異なり、それによってトラブルが発生した事案では、「誰それが悪い」という判断を下すのは極めて困難だ。

事実関係に対する誤認や曲解、認識の相違、あるいは表に出てこない事実の存在によって、責任の所在は大きく変わってくる。

実際、「身体接触が問題であった」と解釈した人たちが、そこを起点にまずは佐藤さんを攻撃し、佐藤さん側の反論が出た後には、橋本さんに批判を集中砲火する結果となった。当事者の間で、接触自体は問題になっていなかったにもかかわらず――。

5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数