ところが8日の朝になって一転、佐藤さんは「撮り終えたシーンを『カットして』は本広さんは勿論、多くに迷惑をかけます。その部分は心より謝罪し、取り消します」と投稿の一部を訂正、謝罪した。その胸中は大きく揺れていることがわかる。
事態は収束しそうに見えたが、火種はいまだくすぶり続けている。
佐藤二朗の「楽屋での発言」はハラスメントだったのか?
フジテレビの発表で注目すべき点は、当初SNSなどで物議を醸した「身体接触」の位置付けだ。
文春の報道があった当初、ドラマ撮影時に佐藤さんが橋本さんの顔に触れたことを「セクハラ行為」と見なした人が少なくなかった。逆に橋本さんに対しても、「これくらいのことでセクハラと騒いでいる」と非難する声や、他の俳優との共演時の事例を挙げて「えり好みしている」「ダブルスタンダードではないか」といった批判が巻き起こった。
しかし今回のフジテレビの声明によると、橋本さんはこの身体接触をセクハラとは受け止めておらず、フジテレビも問題視していなかったことが、改めて明らかにされた。
問題だったのは、その後に佐藤さんがとった行動だった。
フジテレビによると、佐藤さんは2人きりの接触を止められていたが、突撃する形で橋本さんの楽屋に2度赴いている。
1度目は、身体接触に制約があるのであれば事前に伝えるべきだったことを話し、2度目も、事前に伝えるべきだったことに加えて、佐藤さんの友人も橋本さんの考え方に疑問を呈していたこと、さらにはそうした制約があるのであれば俳優という仕事を続けるべきではないのではないか、といった趣旨の発言を行ったという。
この発言により、橋本さんは涙が止まらないほどのショックを受け、その後の撮影にも支障が生じた。フジテレビの外部弁護士は、この一連の発言内容や状況を総合的に判断し、「受忍限度を超える精神的負荷を与えた」と評価し、ハラスメントに当たるという見解を示した。フジテレビもその判断を採用したとしている。
一方で、佐藤さんの所属事務所は「佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないことは、専門家からの確認を受けています」と表明している。

