フジテレビの対応でもう1つ気になるのは、発表されたコメントに「当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です」という文章が含まれていたこと。
佐藤さんのマネージャーが本人に伝えないことを選んだものの、それを了承したのはプロデューサーであり、この点では判断ミスを認めて佐藤さんに謝罪する必要性を感じさせられます。
事態が深刻化してから弁護士に調査を依頼したことも、「『フジ・メディア・ホールディングスグループ人権方針』に則って、これまで適切な環境調整や関係者への配慮・保護に努めてまいりました」などの定型文を思わせるコメントに終始したことも、2025年のトラブルを受けた対応に見えました。
ただ、最初から佐藤さんに橋本さんの事情を伝えておけば、どちらも不要だったのではないでしょうか。
ネット上には「またフジテレビがやらかした」などの批判も散見されますが、今回の報道と昨年の騒動を絡めることに大した意味はないでしょう。むしろフジテレビが昨年の騒動を踏まえた対応に縛られやすく、本質を見失いかねない危うさを感じます。
人生を一変させる「ハラスメント報道」
有名人のハラスメントに関する報道は誹謗中傷を受けるリスクが極めて高く、仕事に支障が出るほか、家族の生活すら危ぶまれるなど、人生を一変させる怖さがあります。
さらに身の潔白を証明するために報道したメディアを訴えても、時間とお金をかけた割に得られるものが少ないことも怖さの1つ。メディア側が「ローリスク、ハイリターン」の有利な仕組みのため、佐藤さん側もよほどのことがない限り訴えない可能性が高そうに見えます。
とは言え、そんなメディア側が有利な背景をすでに知っている人が増えて、ネット上で批判の声が上がるようになっているのも事実。はたして文春オンラインの第2報はあるのか。沈黙を守っている橋本さんからのコメントはあるのか。
佐藤さんの所属事務所は「当社の信用を不当に毀損するような報道には毅然とした対応を講じるとともに、適切な時期に正しい事実関係を発信してまいります」ともコメントしているだけに、まだまだこの話題が注目を集めることは間違いないでしょう。

