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「誰が何のために?」 佐藤二朗、橋本愛の《ハラスメント報道》に抱いた違和感…過熱する批判が見失わせた"問題の本質"

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佐藤二朗 橋本愛
佐藤二朗さんと橋本愛さんの「実年齢27歳差の夫婦役」が話題となった『夫婦別姓刑事』(画像:『夫婦別姓刑事』火9【公式】フジテレビ  @fufu_deka_cxより)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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では、あっという間にこれほど大きな騒動になったのはなぜなのか。その理由の1つは「佐藤=加害者、橋本=被害者」という前提の報じ方でしょう。

「橋本愛が号泣」「佐藤二朗の“爆弾ハラスメント”」「発端はボディタッチ」というフレーズを絡めたタイトルを筆頭に、文中にも「ものすごい剣幕でまくし立てた」「強引に迫る」「その後も嫌がらせが続き」「現在に至るまで、佐藤から橋本への謝罪はないという」などの強烈な言葉が使われました。

「あるドラマスタッフは声を潜めてこう語る」などの書き方も含め、「佐藤二朗を糾弾する」という前提が感じられます。

橋本さんの意思やコメントが掲載されず、報じる側の断定的な姿勢が見られる以上、「この段階ですべてを信じることは難しい」とみなすのが自然でしょう。もちろん報道の真偽は重要ですが、同時に私たちは「メディアがどんな姿勢で報じているのか」というもう1つの観点を持ち合わせたいところです。

その点、被害者と断定したにもかかわらず、橋本さんを追い込むことになった文春オンラインには厳しい目が向けられ始めています。

先発された「文春オンライン」に続いて、記事を掲載した『週刊文春』の発売後、佐藤さんは“記事内容の偏り”をSNSで訴えた(画像:本人の公式X @actor_satojiroより)

「文春」側にも説明責任がある可能性

フジテレビはコメントの冒頭に「まず、当社としては、今回の記事の掲載について、関係者のプライバシー侵害や二次被害に繋がるおそれが高いものと考え、掲載中止を強く申し入れましたが、それにもかかわらず記事の掲載に至ったことは大変遺憾です」とつづっていました。

近年メディアに求められているのは、「報道の必然性以上に個人の尊厳を守る」というスタンス。もし橋本さんが求めていないにもかかわらず報じたことで、誹謗中傷などの二次被害を生み、仕事だけでなく生活の危機を迎えているのなら、文春側にも説明責任はあるのかもしれません。

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