ANAはポケモン30周年を記念して、ポケモンジェットの特別塗装機3機を就航させることを5月に発表、うち1機は今月末から就航する見込みだ。また、スカイマークも以前から「ピカチュウジェット」を就航させており、現在も2機の特別塗装機が空を飛んでいる。
スカイマークの機内誌『空の足跡』の6月号には、「SKYMARKの現場から」という連載で、「そらとぶピカチュウジェットプロジェクトチーム」を取り上げている。
単に機体を塗装するだけでなく、子どもが搭乗ゲートを通過する際にピカチュウの鳴き声を流したり、機内のアナウンスもピカチュウの声で行ったりと、実にさまざまな演出がなされており、その裏側の苦労話を読むと、ポケモンに懸ける企業の意気込みが伝わってくる。
コラボレーションの意味や目的は?
コロナ禍以降、交通を担う企業は苦境が続いている。日本全体に広がる人口減、物価高などによる国内移動の抑制、オンライン会議などの浸透による出張減などで、需要の回復は遅れているし、そもそも回復しない可能性も低くない。
運転士や整備担当者などの人材確保も大きなハードルである。そんな中、ゲームやアニメの主人公にすがる高速道路会社や鉄道会社、航空会社の姿は、楽しさの演出としてほほえましい一方で、その苦境をどう克服するかを模索する、ある種の「写し鏡」なのかもしれない。
果たしてこうした取り組みが企業イメージの向上や交通需要の回復に貢献するのかどうか、キャンペーンの結果を見届けたい。

