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「私は日本株を早く売りすぎた」ジム・ロジャース氏が語るさらなる上昇可能性と、歴史的円安の裏で忍び寄る深刻事態

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ジム・ロジャーズ
ジム・ロジャーズ氏は日本相場から為替相場まで広範囲なテーマを語りつくした(撮影:花輪陽子)
  • 花輪 陽子 ファイナンシャルプランナー
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河北:アメリカの株式については強気ではないとのことですが、一方で「米ドル」という通貨へのスタンスはいかがでしょうか。

ジム:アメリカは世界最大の債務国であり、ドルは将来的に問題が山積みだ。しかし、「危機の瞬間に世界中の人々がどこへ逃げ込むか」という現実的な視点で見れば、答えは一つ。やはり「最後の逃げ場(安全資産)としてはドルしかない」というのが現実だ。

他の貨幣に比べて、有事におけるドルの防衛力はいちばん高い。そのため私のポートフォリオでも、ドルへの配分(ウェート)は現在増やしているところだ。

河北:最後に、緊迫する中東情勢など、世界各地で広がる経済の分断や抑え込みの動きについてはどうお考えですか。

市場が熱狂している時こそ冷静に

ジム:個別の政治的ディテールには立ち入らないが、こうした対立や、国家が何らかの形で経済活動を抑え込もうとする動き(経済制裁や関税など)は、どちらの当事国にとっても、そして世界経済全体にとっても何一ついいことはない。

私は筋金入りの「自由貿易主義者」だ。あらゆる障壁をなくし、世界中で自由にトレードしていく状況が、経済にとっていちばん望ましい。国家が貿易を制限した国は、歴史上すべて衰退している。投資家はこの混迷期にこそ、目先の熱狂に惑わされず、歴史的な大局観を持って資産を守るべきだ。

河北:通貨下落へのヘッジ、コモディティの自律調整の本質、 そして歴史的大局観。投資1年目の初心者からベテランまで、肝に銘じるべき貴重なインサイトを本日もありがとうございました。

ジム:市場が熱狂している時こそ、一歩引いて冷徹に現実を見つめ直すことだ。幸運を祈るよ。

聞き手:花輪 陽子(はなわ・ようこ)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。外資系投資銀行を経てFPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書) 、『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。

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