ここまで読んで、「じゃあ、伸びている最中なのか、本当に伸びていないのか、どう見分けるんですか?」と思われた方も多いと思います。僕がお伝えしたいのは、「点数」だけを見るのをやめてほしい、ということです。
その代わりに、お子さんの勉強の中身を見てあげてください。
・ノートに書く量や、書き方が変わってきていないか
・答えを写すだけでなく、自分の言葉で説明しようとする場面が増えていないか
・「わからない」と正直に言えるようになっていないか
こういう点数に表れない変化こそが、本当に伸びている子に共通するサインなんです。逆に、点数だけは上がっていても、「答えを丸暗記しているだけ」「言われたことを繰り返しているだけ」だと、それは長くは続きません。
「すぐに結果が出ない時期」を、どこまで信じて待てるか
子どもを伸ばすうえで本当に難しいのは、「すぐに結果が出ない時期を、親がどこまで信じて待てるか」だと、僕は思っています。
今のテストの性質を考えれば、点が上がるまでの「平らな時期」「むしろ下がる時期」は、もはや異常事態ではなく、ごく普通の通過儀礼です。そこで親が信じて待てたかどうかで、子どもの未来は本当に変わってきます。
「点数が下がった」――その瞬間にこそ、慌てて塾を変える前に、いったん深呼吸して、お子さんの勉強の中身を見てあげてほしいんです。もしかしたらそこには、点数には表れない、確かな成長のサインがあるかもしれません。
そして、その「見えにくいけれど確かに伸びている力」こそが、世間で「地頭がいい」と呼ばれるものの正体なのだと、僕は思っています。

