当初、核テナントには地元スーパーの藤越やマルト、地元百貨店の大黒屋が検討されていたが折り合いがつかず、ダイエーがディスカウント形態のハイパーマートを出店することになった。
この頃、いわき市では大型店の出店が相次いでいた。「鹿島ショッピングセンター」に加え、「いわきサティ」(1995年9月開業)、長崎屋を核とする「ラパークいわき」(1996年3月開業)と、店舗面積1万m²〜2万m²級の大型店が一気に3店舗も開業したのだ。
大手資本が乗り込んでくるとなると、地元資本や既存店も黙ってはいない。競合の新規出店計画を見越し、藤越は1994年11月に「スーパーセンター大原」を開業。加えて既存店を建て替え、「スーパーセンター谷川瀬」として増床リニューアルした。「イトーヨーカドー平店」(1971年開業)も増床した。
小売業に占める大型店の店舗面積シェアは6割を超え、全国平均を大幅に上回った。全国に先駆けて大型店が集積するエリアとなったのだ。
当然、競合環境は厳しく、新たに仲間入りした大型店は軒並み苦戦した。それでも「鹿島ショッピングセンター」のダイエーは、1997年3月に全面改装したことで売上が伸長。『日本経済新聞』の調査によると、1997年度の売上伸長率は40.5%で、東北6県の大型店売上伸長率で最も高かった(『日本経済新聞』1998年8月20日)。
核テナントのダイエーが撤退
オープンから10年を迎えた2005年、「鹿島ショッピングセンター」に激震が走った。核テナントであるダイエーが撤退したのだ。
ダイエーの売上はピーク時の1998年度の約68億4000万円から、2004年度は37億6700万円にまで落ち込んでいた。営業継続は困難と判断され、2005年11月末に閉店。ダイエーは1階、2階の大部分を占めていたが、閉店時点で後継テナントは確定していなかった。
次ページが続きます:
【店舗面積は約5万m²の「イオンモールいわき小名浜」】
