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ライフ #廃墟モールの経済学

「売上低迷でダイエーが撤退」「近くに巨大イオンモール誕生、客を奪われる」…福島にある「やや廃墟なモール」衰退の背景

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福島県いわき市のモールが衰退した理由とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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「いわきエブリア」の1階にもヨークベニマル、サンドラッグ、ダイソーといった大手チェーン店が並び、買い物客の姿が見られる。近隣住民の日常買い物の場となっている模様だ。しかし筆者訪問時が平日だったとはいえ、アパレルを中心とする専門店はノーゲストの店舗も多い。

ぽつぽつと空き区画が点在し、ガランとした空間にベルトパーテーションが引かれていたり、白い仮囲いが立っていたりする。

それでも1階はまだ店舗が埋まっているほう。2階へ上がると驚くべき光景が広がっている。

2階ではGiGOが営業しており、広々としたスペースにクレーンゲーム機が並んでいるのだが、その周りは一面真っ白。長く続く白い仮囲いとシャッターを抜けた先に、ようやくゼビオの入口が現れる。

「いわきエブリア」2階のフロアガイド。下半分のグレー部分は一面に白い壁が立てられ、立ち入ることができない(画像:「いわきエブリア」公式サイトより)

野立て看板には「100の専門店」と書かれているが、2026年5月時点で営業しているのは40店舗に満たない。

鹿島街道に立つ看板。“100”の専門店は現在ない(写真:筆者撮影)

地域住民の買い物拠点となっているものの、使われていないスペースの割合が高くなっている。

大型店の出店ラッシュで激戦地に

「いわきエブリア」は、なぜ空き区画だらけになってしまったのか。時系列に沿って理由を探っていこう。

「いわきエブリア」はもともと県内最大規模のショッピングセンター「鹿島ショッピングセンター」として、1995年10月にオープンした。

核テナントのダイエーと、地元専門店97店舗が入る「エブリア」で構成。小名浜の若い商店主が共同出資する鹿島ショッピングセンターが運営管理する地元主導型ショッピングセンターで、中心となったのはいわき市に本社を置く専門店チェーン、ハニーズの社長・江尻氏である。

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【2005年、「鹿島ショッピングセンター」に走った激震】

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