TTC-Sは、中央エリア(19年4月運用開始)、東エリア(21年10月・順次運用開始)、西エリア(24年3月運用開始)の大きく3つのエリアに分かれている。
敷地内には12種類の評価路があるほか、テストコースに隣接する実験棟・車両整備棟と、オフィス施設として車両開発棟が設置されている。
ヘリコプターは今回、東エリアにある高速評価路の内側のエリアに着陸した。
なおトヨタは、豊田市と13年10月に「災害時における支援協力に関する協定」を締結している。現時点で、TTC-Sはヘリコプターの離着陸拠点として位置づけはないが、災害時の復旧用オープンスペース候補地として活用する検討を豊田市と進めている。
秘匿性の高い車両開発棟の内部まで
ヘリコプターを降りると、すぐ近くに停車していた大型バスで西エリアの来客棟に移動し、プレゼンテーションが始まった。
その中では、レクサスの新規EV「TZ」と新型「ES」に関する技術説明(高速周回路での同乗体験も)が含まれたが、それらについては別稿で紹介するとし、本稿ではTTC-Sの施設について深掘りしたい。
まず驚いたのは、秘匿性が極めて高い車両開発棟の内部をトヨタ関係者がツアー形式で詳しく説明して回ってくれたことだ。
車両開発棟は、1階が整備エリア、2階が規格・設計部門エリア、そして3階がデザイン部門フロアで構成されている。
デザイン部門のフロアでは、23年のジャパンモビリティショーなどで出展したレクサスやGRのコンセプトモデルを、改めてクレイモデル化してあった。それらをモデラーがその場で作業を行い、デザイナーのイメージが3次元化していく様子を紹介してくれた。
最も驚いたのは、整備フロアでの光景だった。
テストコースと実験棟・車両整備棟でのリアルな走りの現場から、整備フロアに即座にデータがフィードバックされ、企画・デザイン・設計・評価などの新車開発に関わるメンバーが集結。
データ解析して課題を抽出し、その結果をもとに整備フロアで改良を加えてタイムリーにテストコースでの評価を繰り返すという仕組みだ。
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【「ヤリス Mミッドシップコンセプト」を見られた!】
