ただし、スイッチ2だけが値上げをしたわけではない。そもそも今回のスイッチ2の値上げ理由は、メモリを中心とした部材価格の高騰、為替変動、石油価格の動向であると発表されている。
結局のところほかの家庭用ゲーム機もすでに値上げしており、今後またこれら商品すべての価格が上がる可能性がある。ただそうだとしても、スイッチ2に対して成長鈍化の警戒が持たれるのは仕方ない。
任天堂のゲーム機はファミリー層に支持される傾向にあるため、価格の上昇はほかのハードより痛い可能性もある。Nintendo Switchの時代から「ひとり一台」を想定していたため、価格の上昇は倍以上の負担になりうる。きょうだいがいる家庭であれば一台だけ、とはいかないだろう。
家庭用ゲーム機が高くなるとユーザーはどこへ行く?
スイッチ2の値上がりによってユーザーはどこに流れるだろうか? おそらくPlayStation 5などの違う家庭用ゲーム機に流れるよりは、スマートフォンやタブレットのほうにより集中するのではないかと考えられる。
いまやわれわれの生活にスマートフォンは必要であり、たいてい持たないわけにはいかない。タブレットもまた、家庭用ゲーム機よりは購入の必要性があるだろう。
そして、これらはゲームを遊ぶための機器でもある。基本プレイ無料の大作はたくさんあるし、『フォートナイト』や『ロブロックス』のような、ユーザー生成コンテンツが無限にある遊びもあり、おまけにこれらタイトルは可処分時間を奪い続ける。
必需品といえるスマートフォンに比べれば、家庭用ゲーム機は「ぜいたくな趣味」になりうる。各家庭の経済状況がよくならないのであれば、より買う意欲が失せるだろう。
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【初動の勢いをどこまで保てるか…任天堂の対策は】
