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【元東大生直伝】偏差値を「5上げる」見直しのコツは? 「ミスに気づかない」無意味な作業から脱却を…カギは試験"前"

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テストを保護者に見せようとする子供
「見直し」の正しい方法がわからないと、点数はアップしません(画像:タカス / PIXTA)
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このように、「行きっぱなし」ではなく「行って戻る」を習慣化することが、見直しの実効性を格段に高めます。2行ミスノートと往復運動──この2つの習慣を続けていくと、ある時点で興味深い変化が起こります。「見直しの回数が減る」のです。

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、理由は単純です。頭の中にチェックリストがしっかり形成されると、問題を「解いている最中」に、すでにミスを回避できるようになるからです。

保護者に伝えたい「声かけ」のタイミング

自分がどんなミスをしやすいかがわかっている。問題のどこに落とし穴があるかの「勘所」がつかめている。だから、そもそもミスをする前に防げるようになる。つまり、見直しの準備をすることで、見直し自体が不要になっていくのです。

これは、プロのスポーツ選手が試合前の準備を徹底することで、本番でのパフォーマンスが安定するのとまったく同じ構造です。事前の準備が、本番の質を決める。見直しもまた、「事後のチェック」ではなく「事前の準備」にこそ本質があるのです。

そして、お子さんに「見直ししなさい」と声をかけるタイミングを、変えてみてください。テストが返ってきた後に「もっとちゃんと見直せばよかったのに」と言っても、子どもにはどうしようもありません。その段階では、すでに手遅れなのです。

そもそも、テスト返却後に見直しの大切さを言われたとしても、次のテストはたいてい数週間後です。本番になれば、子どもは目の前の問題を解くことに精一杯です。前回返却時に言われたことを、その瞬間に思い出して実行するのは、実際にはかなり難しいのです。

声かけが必要なのは、もっと前の段階──日々の問題演習のタイミングです。具体的には、丸つけをした後に「間違えた問題を2行でノートに書いてみよう」と促す、その一言です。

「なんでこの問題を間違えたの?」という問いかけは、責められているように感じる子どもも少なくありません。しかし「この間違いの原因を2行で書いてみよう」であれば、それは次に向けた建設的な作業です。子ども自身も、「自分のミスのパターン」が可視化されることで、手応えを感じやすくなります。

テストで「あと10点」を伸ばすために必要なのは、特別な才能でも、膨大な勉強量でもありません。自分のミスを知り、それを二度と繰り返さないための、小さな仕組みを作ること。2行ミスノートという極めてシンプルな道具が、得点力を確実に変えていくはずです。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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