筆者は2つの大学で「広告論」を教えており、学期の最初に「最近興味を持った広告とその理由を挙げなさい」という課題を出すのだが、両校ともに複数の学生がギルティ炭酸 NOPEの広告を挙げていた。
本商品のCMは、タレントの生田斗真さん、鈴鹿央士さん、アントニーさんの3人が囚人役となり、刑務所内でハンバーガー、ポテト、アメリカンドッグなどの高カロリーの食べ物をほおばって「ギルティ(背徳的)」な欲望を満たすというコミカルな内容となっている。
この広告に対する学生の評価として、下記のようなものがあった。
《飲料の売り文句は「爽快」「健康」「スッキリ」といったポジティブなものが多い中、「背徳感」や「ちょっと悪いことをしている感じ」を前面に出しているのが新鮮だった》
《「罪悪感があるからこそ満足感が高まる」という感覚をうまく刺激しており、感情に訴えるコミュニケーションになっている》
《不健康さへの罪悪感を人間らしさの肯定へと見事に価値転換させている》
本商品は、若い人を中心に売れているようだが、実際に筆者が教えている大学の学生たちにも響いている様子だ。
19年前には「メガブーム」が起きた
19年前の07年には、1月にマクドナルドから発売された「メガマック」を嚆矢(こうし)として、「メガ牛丼」や「メガうどん」など、大盛りや増量を謳ったメニューが外食チェーンを中心に続々と販売され、「メガブーム」が起きた。
以降、さらにエスカレートして「ギガプリン」(タカラトミー)、テラバーガー(ロッテリアなど)といった、「ギガ」や「テラ」を謳う、さらに大容量の商品も出てきている。
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【前年にはトクホ系のお茶飲料がヒットしていたが…】
