物議を醸しはしたが、ヒカキンさんが言うように、麦茶があまりこだわりを持たずに日常的に飲用する「退屈」で「地味」な飲み物だというのは、まぎれもない事実である。
「本格」「高級」といった路線を目指すなら、ヒカキンさんではなく、老舗の茶舗や著名な茶匠がプロデュースすべきなのだが、麦茶のカテゴリーでその路線を取って成功できるかと言えば、難しいと言わざるをえない。
麦茶で差別化を図るとなると、「ONICHA」がとったように、エンターテインメント性を付加するというのが、最も手っ取り早く、効果的な方法だ。
意外と値段は高くない「ONICHA」
また、「ONICHA」がセブン-イレブン限定商品であることにも注目しておきたい。筆者が行った店舗では、「ONICHA」以外の麦茶は、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」とセブン-イレブンのプライベートブランドの2商品が販売されていた。
スーパーマーケットやドラッグストアに行けば、大手メーカーのペットボトル麦茶が1本100円以下で売られている。「ONICHA」は1本138円(税込149.04円)で、それと比べると値段は高いのだが、コンビニで買うペットボトル飲料の中では、さほど値段が高いわけでもない。
セブン-イレブン内だけで見ると、競合商品も限定されるし、現在のように大規模な店頭プロモーションを行えば、商品を手に取ってもらう機会、購入してもらう機会も作れるだろう。
ただし、「ONICHA」が長期的に売れ続けるかというと別問題だ。
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【競合商品もさまざまな販売促進活動を展開している】
