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ヒカキン「日本の麦茶、変えるぞ!」と豪語も、「ONICHA」が"普通の味"だった驚く背景…元広告マンが断言「苦戦は必然」のワケ

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ONICHA ヒカキン
「日本の麦茶、変える!」というキャッチコピーで満を持して発売された「ONICHA」(画像:「ONICHA」公式サイトより)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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物議を醸しはしたが、ヒカキンさんが言うように、麦茶があまりこだわりを持たずに日常的に飲用する「退屈」で「地味」な飲み物だというのは、まぎれもない事実である。

「本格」「高級」といった路線を目指すなら、ヒカキンさんではなく、老舗の茶舗や著名な茶匠がプロデュースすべきなのだが、麦茶のカテゴリーでその路線を取って成功できるかと言えば、難しいと言わざるをえない。

麦茶で差別化を図るとなると、「ONICHA」がとったように、エンターテインメント性を付加するというのが、最も手っ取り早く、効果的な方法だ。

ポップなデザインの「ONICHA」のブランドサイトでは、ヒカキンさんが出演するスペシャルムービーが公開されるなど、エンタメ性に富んでいる(画像:「ONICHA」公式サイトより)

意外と値段は高くない「ONICHA」

また、「ONICHA」がセブン-イレブン限定商品であることにも注目しておきたい。筆者が行った店舗では、「ONICHA」以外の麦茶は、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」とセブン-イレブンのプライベートブランドの2商品が販売されていた。

スーパーマーケットやドラッグストアに行けば、大手メーカーのペットボトル麦茶が1本100円以下で売られている。「ONICHA」は1本138円(税込149.04円)で、それと比べると値段は高いのだが、コンビニで買うペットボトル飲料の中では、さほど値段が高いわけでもない。

セブン-イレブン内だけで見ると、競合商品も限定されるし、現在のように大規模な店頭プロモーションを行えば、商品を手に取ってもらう機会、購入してもらう機会も作れるだろう。

ただし、「ONICHA」が長期的に売れ続けるかというと別問題だ。

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【競合商品もさまざまな販売促進活動を展開している】

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