一方で、これらモデル群は、いずれもスポーティなスタイルや走りに定評がある機種だ。動力性能や機能だけでなく、デザインでバイクを選びたい、若いユーザー向けのファッショナブルなモデルは現行機種に存在しなかった。そこで、原付二種クラスのラインナップ強化を目的に、新たに導入したのがファツィオだといえる。
ちなみに、このモデルは、インドネシアやベトナム、タイ、フィリピンなど、アジア諸国ではすでに販売している機種の国内版だ。海外では「ミオ ファツィオ(MIO FAZZIO)」の名称で販売。国内仕様車はインドネシアで生産しているため、輸入車という扱いとなる。
特徴:ユニークでシンプルなデザイン
ファツィオの大きな特徴は、まずデザインだ。外観は、張り出しを抑えたシンプルな面構成とし、街中の狭い道や混雑した状況にもマッチするデザインを採用する。また、ヘッドランプやテールランプ、メーターパネルなど、各部のディテールをオーバル(楕円)モチーフで統一。全体的に丸みを帯びたフォルムが、レトロな雰囲気を醸し出すと共に、既存のヤマハ車にないおしゃれな個性を付与している。
ちなみに、ヘッドライトまわりの立体的なデザインは、原付一種の電動スクーター「E-ビーノ」を彷彿とさせる。1997年に登場し、ヤマハの元祖おしゃれ系スクーターとして大ヒットした50ccエンジン車「ビーノ」のEV版だ。エンジン車は現在生産終了しているが、そのスタイルはE-ビーノも継承。丸みを帯びた全体的なフォルムも含め、主に女性から大きな支持を受けたキュートなスタイルは、どこかファツィオのデザインにも息づいていることが感じられる。
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