引っ越し業者、宅配業者、倉庫のピッキングスタッフ、図書館の司書なども、手指を酷使せざるを得ない、要注意の職業です。自分の手で荷物を運ぶことがおもな仕事なので、とくに重い物を持つ際は指に大きな負担をかけることになります。その積み重ねが、手指の疾患を誘発するのです。
プロの楽器奏者も、手指の過剰な使用とは切っても切れない職業といえます。楽器によって使用頻度は異なるでしょうが、たいていは演奏する際に繊細な指の動きが求められるもの。練習を怠らない人ほど、指に異変が生じる可能性が高いとお考えください。
ピアニストやギタリストが演奏しているシーンを想像してみればわかります。巧みな指使いと、奏でられる美しい音色は見事のひと言ですが、その代償として、手指に無理を強いてしまっているのです。
もちろんアマチュアの人でも、趣味の楽器演奏に多くの時間をかけていれば、そのぶん手指にダメージが蓄積していくことになります。
「ゲーム依存」「SNS依存」も指に負荷がかかる
ほかでは、バスケットボール選手やバレーボール選手、スポーツクライミングの選手、体操選手など、「手指を使ってなんぼ」というスポーツに心血を注いでいるアスリートは、プロアマを問わず、手指に痛みや腫れが出やすいです。
また、テニス、バドミントン、ゴルフなど、ラケットやクラブといった道具を握ることが求められるスポーツの選手は、指をスムーズに曲げ伸ばしできなくなる「ばね指」になりやすいとされています。
そして最近多く見られるようになったのが、仕事に関係なく、趣味や人付き合いでスマートフォンやパソコンを多用する人たちです。 彼らはゲームの操作やSNSでの文字の打ち込みなどにより、指をひっきりなしに動かします。
ゲーム依存、SNS依存は、若い人たちに限った話ではありません。中高年にも増えています。心当たりのある人は気をつけましょう。
いつ、手指に違和感が生じても、まったく不思議ではありません。仕事でも指をよく使う人は、なおのことです。

