また、恋愛経験がほとんどなく、婚活を始めたのも40歳を過ぎてからだ。「このまま1人でいいのだろうか」という不安な気持ちが、背中を押したという。
お見合いでは、彼女の控えめで落ち着いた人柄に好感を持つ男性も多く、仮交際に進むことも多かったが関係は長くは続かず、真剣交際に入る前に彼女が断りを入れていた。
「なんとなく違う気がして」
「もう少ししっくりくる人がいるのではないかと思って」
そう言って仮交際を終えるのだが、詳しく話を聞いていくと、相手に明確な問題があるわけではなかった。関係が一歩深まりそうになると、彼女の中に強い不安が立ち上がっていたのだ。
「過去の病気を知られたら、どう思われるだろう」
「がっかりされるのではないか」
その思いが先に立ち、相手に些細な言動の違和感を見つけては、「やっぱりこの人ではない」と自分に言い聞かせるように距離を取っていたのだ。
たつえのケースで見えてくるのは、“理想の高さ”ではなく、“傷つくことを避けるための無意識の選択”だ。
婚活においては、“選ばれるかどうか”という視点がどうしてもつきまとう。特にたつえのように、過去の経験から自己評価が低く、女性としての自信がない場合、その不安はより強くなっていく。
そしてその不安から、仮交際に入っても終了を繰り返し、自己否定感だけが積み重なって、婚活に疲れていく。
3つの事例の共通点とは?
ここまで見てきた3つの事例に共通しているのは、「本人は正しくやっているつもりなのに、結果が伴わない」という構造だ。そして、そのズレに気づかないまま婚活を続けることで、先が見えずに婚活疲れを起こしている。
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