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東京ドームを生んだ太陽工業が進める宇宙戦略/膜構造建築物で培った技術を活用、宇宙基地の研究開発に取り組む

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屋根部分を担当した東京ドームの完成で性能が知れ渡り事業が拡大(写真:太陽工業)

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「中堅企業」カテゴリーの創設から約1年半が経過し、政府の支援策も本格的に動き出した。AIの進化や人手不足、インフレといった構造変化の中で、中堅企業は成長の牽引役として存在感を高めている。本特集では注目企業の戦略や競争力の源泉を徹底解説。ランキングなどを通じて、その実像と可能性に迫る。

太陽工業|未上場(大阪府大阪市)

[業 種]その他製品
[設 立]1947年
[代表者]能村祐己
[売上高]661億円(2024年12月期、連結)
[従業員]642人

太陽工業は「東京ドーム」に代表される膜構造建築物(テント構造物)のリーディングカンパニーとして、世界トップクラスのシェアを持つ。

1922年に能村テント商会として創業し、その後、戦後の焼け野原の中、ミシン一台はさみ一丁から再スタートを切った。飛躍への転機となったのは、70年に大阪府で開かれた万国博覧会だった。

同社は大阪万博でアメリカ館の巨大テント膜屋根の建築を受注することに成功。支柱を使わず空気圧で約60トンもの膜面(アポロ計画で開発されたガラス繊維製)を押し上げる、世界初の大型エアドームの施工に携わった。結局、同社は万博パビリオンのテントの約9割を施工することになる。

1970年開催の大阪万博でアメリカ館の巨大テント膜屋根の建築を受注(写真:太陽工業)

この万博での成功は大きなインパクトがあり、同社は膜構造建築物の設計・施工会社として広く認知されることになった。

東京ドームをきっかけに一気に拡大

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