危険なコンビ、新入社員を「情報漏洩の加害者」に変えてしまう"昭和おじさん"の無自覚すぎる日常
春、真新しいスーツに身を包んだ新入社員たちが、各部署へと配属されていく季節になりました。
多くの企業では入社直後に手厚いセキュリティ研修を実施し、「パスワードは厳重に管理する」「不審なメールは開かないように」「業務情報の持ち出しは厳禁です」と徹底的に叩き込みます。
この時期、情報システム部門は「右も左もわからない新人が、うっかりネット詐欺に引っかかりはしないか」と警戒を強めがちです。しかし、日本の多くの企業が抱える真のリスクはそこではありません。
本当に恐ろしいのは、知識や経験に乏しい新入社員が現場に配属され、ITリテラシーの低い「昭和おじさん」、すなわち現場のベテランたちの下で働き始めてからです。せっかく研修で学んだはずのITリテラシーが、おじさん上司が放つ“昭和のローカルルール”によって、上書きされてしまうのです。
会社が多額の予算をかけて導入した安全なツールやワークフローは形骸化し、部署全体が「セキュリティの無法地帯」へと堕ちていきます。
この最悪の化学反応がもたらすのは、ちょっとしたミスなどという生ぬるいものではありません。今回は、現場のルールの腐敗が引き起こす「会社を揺るがす3つの大ダメージ」について解説します。
「とりあえずLINEで」が新型CEO詐欺の温床に
新入社員が現場での業務に慣れ始めると、現場の上司は、会社が指定したチャットツールやメールシステムを面倒がり、息をするようにこう指示を出します。
「情シス指定のツールはログインがいちいち面倒なんだよ。急ぎの時はとりあえず俺の個人LINEに連絡して」
「連絡網代わりに部署のLINEグループ作ろうか」


















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