「教育コストを売上に」?社員の研修施設を"稼げる店舗"に変えた、岐阜タンメン「ラーメン+半チャン500円」のカラクリ
ラーメンと半チャーハンのセットが500円――。物価高騰が続く今、この価格は明らかに常識外れといってよいだろう。しかも、期間限定のキャンペーンではなく、常設店舗で日常的に提供されているのである。
その店は愛知県一宮市にある「中華そばとチャーハントレーニングセンター」。東海地方を中心に店舗展開するラーメンチェーン「岐阜タンメン」を運営している岐阜タンメンBBCの、社員教育を目的とした実験的な店舗だ。ここでは、新入社員が実店舗での営業を通じて調理や接客を学んでいる。客は食事をしながら、人材育成の現場に立ち会っていることになる。
教育をビジネスに変える発想の背景
東海地方以外の読者は、「岐阜タンメン」という名前を初めて聞く人も多いだろう。岐阜タンメンは岐阜県岐阜市に本店を構えるラーメンブランドで、現在は愛知・岐阜・三重を中心に店舗網を広げている。看板メニューは、にんにくの風味を効かせた塩ベースのスープに、炒めた白菜とキャベツ、豚肉をたっぷりとのせたタンメンだ。
シンプルながら中毒性のある味と、絞り込んだメニュー構成が特徴で、オペレーションを効率化しながら安定した品質と提供スピードを両立してきた。ロードサイド型店舗を中心に出店を続け、地域密着型ラーメンチェーンとして支持を拡大。現在では岐阜タンメンは28店舗、グループで43店舗を展開し、東海エリアでは高い知名度を誇る存在となっている。
岐阜タンメンはこれまでも、既存の飲食チェーンの枠にとらわれないユニークな施策を重ねてきた。トレーニングセンターの取り組みも、決して突発的な試みではない。その1つが、小学生までの子どもに1杯200円で岐阜タンメンを提供する「毎日こども食堂」だ。特定の日だけではなく日常的に実施している点が特徴で、外食企業として地域社会とどのように関わるかを模索する中で生まれた試みだという。





















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