「成果を出しながら成長促す」海外での協働経験 外資の常識を超える、人を育てる仕組みの裏側

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左から薬事・信頼性保証・臨床開発本部 薬事部 オーソペディックスグループ アソシエイトマネジャー 岡田 佳余子氏 薬事・信頼性保証・臨床開発本部 本部長 早川 留美子氏
世界75カ国以上でビジネスを展開し、5万人以上の社員が活躍する医療機器メーカーのストライカー。日本法人である日本ストライカーでは、アメリカ本社をはじめ海外拠点との連携を強化してビジネス成長を加速するとともに、次世代のグローバル人財を育成するため、「グローバル・アサインメント・プログラム」を推進している。今回は海外経験が豊富な薬事・信頼性保証・臨床開発・ガバメントアフェアーズ&マーケットアクセス統括本部長の早川留美子氏と、このプログラムに参加した同統括本部 薬事部アソシエイトマネジャーの岡田佳余子氏のお二人に、その詳細を迫った。

海外への心理的ハードルも下げる現地での経験

――「グローバル・アサインメント・プログラム」はどのようなプログラムですか。

早川 個々に定めた目標やプロジェクトを遂行するために、数週間から数カ月海外拠点に赴き、現地の仲間と働くプログラムです。2023年の秋に試験的に始まり、24年から本格的に開始しました。当初は事業部門の社員が対象でしたが、25年にはバックオフィス部門である薬事部からも岡田さんを含む社員2名が参加しました。

――岡田さんはどのような経緯でこのプログラムに参加されたのですか。

岡田 私は新卒で入社後、ずっと薬事を担当してきました。ストライカーの医療機器の多くはアメリカ本社やヨーロッパで開発していますが、日本で販売するに当たっては国内の基準に合わせて薬事承認を得る必要があります。薬事部は日本の要求事項への対応を開発・製造チームに依頼したり、申請書類を作成したりすることが主な仕事です。

入社10年目になりそろそろ新しい挑戦をしたいと考えていたところ、薬事部もこのプログラムの対象になると聞き「ぜひ行かせてください」と手を挙げました。

薬事・信頼性保証・臨床開発本部 薬事部 オーソペディックスグループ アソシエイトマネジャー 岡田 佳余子氏
薬事・信頼性保証・臨床開発・ガバメントアフェアーズ&マーケットアクセス統括本部
薬事部 オーソペディックスグループ アソシエイトマネジャー
岡田 佳余子

――プログラムではどのような経験をしましたか。

岡田 アメリカに8週間、続いてフランスに2週間滞在しました。いつもは自分が担当する製品について製造・開発拠点の担当者とメールを主体にコミュニケーションを取りますが、滞在中は現地で直接打ち合わせができるので、話が早くて説得もしやすい状態でした。

この頃日本で新たに薬事申請する予定の重要な新製品プロジェクトを抱えていましたが、日本独自の要求事項を直接伝えながら細かいところを調整することができ、日本への導入プロセスを加速することができました。また帰国後も、互いの理解が深まり関係性が構築されているおかげか、同じストライカーの仲間としての連帯感が強くなったと感じます。

早川 私も海外経験があるのでわかりますが、英語のネイティブスピーカーの中に入り、一緒に仕事をするのはかなりのプレッシャーです。数日間の滞在となれば、向こうも「お客さん扱い」して気を使ってくれます。しかし長期滞在で働くとなると、メンバーの一員として発言しなくてはいけません。そのプレッシャーを感じながら仕事をするのは、いい経験になったのではないでしょうか。

薬事・信頼性保証・臨床開発本部 本部長 早川 留美子氏
薬事・信頼性保証・臨床開発・ガバメントアフェアーズ&マーケットアクセス統括本部
本部長
早川 留美子

岡田 確かにこれまでの1週間程度の出張とはまったく違いました。これまではたいてい上司や同僚と一緒で精神的には余裕がありました。でも今回は私一人。

心細かったのですが、私が萎縮して発言しなければプロジェクトの進捗は遅れ、結果的にその機器を医療の現場や患者さんの元にお届けするのに余計に時間がかかるおそれがあります。そう奮い立たせて、言いにくいことも正面から伝えることができました。おかげで度胸がつきましたね。

早川 その成功体験が、人を成長させるのでしょう。社内でプログラム参加者が増えるにつれて海外との「顔の見える関係性」が強化され、様々な場面でコミュニケーション上の心理的なハードルが下がっているのを実感します。日本のビジネスの現状を深く知り、今後の製品開発やグローバルビジネス戦略に反映したいと、海外から来日する社員も増えました。

岡田 帰国してからは今回の経験を生かし、日本でまだビジネス展開していない領域の製品についても検討を進めています。そういった未来への種まきができたというのも、大きな成果でした。

学び続け、成長し続けることができる日本ストライカー

――早川さんもグローバルの研修に参加する機会が多いそうですね。

早川 日本ストライカーでは日本独自の研修に加えて、グローバル共通の研修にも参加することができます。私が受けた中で印象的だったのは、「エグゼクティブ・ダイアログ」です。これは世界各拠点のリーダーたちが話者となり、それまでのキャリアやリーダーシップについて語り、互いに学び合うプログラムです。

私は、昇進して重責を担うことが決まったタイミングでこの研修に参加しました。どうすればマネジャーとしてリーダーシップを発揮できるのかと悩んでいたのですが、このプログラム内で、様々な背景を持ったリーダーたちが受講者の目線に合わせて自身の体験を明かしてくれたので、非常に勇気づけられました。

中でも、特に印象深いのは大勢の人の前で話すことについてです。ちょうど業界団体での役職を拝命したタイミングでもあったため、意識すべき点や必要なスキル、緊張をどう乗り越えたかなどのヒントを、自分自身に置き換えてイメージすることができました。このように様々な文化圏のリーダーから学び、刺激を受け、視野を広げる機会も多くあります。

左から薬事・信頼性保証・臨床開発本部 薬事部 オーソペディックスグループ アソシエイトマネジャー 岡田 佳余子氏 薬事・信頼性保証・臨床開発本部 本部長 早川 留美子氏

――日本ストライカーを「成長の場」として、どのように感じていますか。

岡田 当社は未経験で入社する社員も多く、日々の仕事でもOJTで学べる環境が充実しています。それに加え、「グローバル・アサインメント・プログラム」のような新たなチャレンジの機会や、自ら手を挙げ参加する様々な能力開発プログラムも用意しています。今回の挑戦でも自分の経験値や判断力が着実に向上した実感があります。挑戦することが好きな人には向いている職場ではないでしょうか。

早川 外資系企業は成果を求められるばかりで、インプットはしてくれないというイメージを持っている方は多いでしょう。実際、私が過去に勤めた企業の中には「学ぶのは学生の間まで」とアウトプット重視の方針を掲げるところもありました。

一方、当社はどのポジションでも研修制度が充実していて、自分を成長させられる環境があります。自分の成長を止めたくない人と、ぜひ一緒に働きたいですね。

代表取締役社長 水澤 聡氏
代表取締役社長 水澤 聡

ストライカーが大切にしている価値観の1つに「People(人財)」があります。私自身、人事責任者として入社し、その後グローバル環境でビジネスを率いてきた経験から、2023年に「グローバル・アサインメント・プログラム」を立ち上げました。多くの新製品を日本市場に浸透させるためには、開発主体のあるアメリカ本社との連携が欠かせません。日本の臨床現場の声を伝えながら、知見を持ち帰ってビジネスに生かすことができるこのプログラムは、日本のみならずグローバル化が進むストライカーにおいてベストプラクティスとして評価され、現在は世界各地でアウトバウンド・インバウンド双方のプログラムとして発展し、人財交流を加速させています。

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