数年前「マック前にウーバー配達員が…邪魔だな」→現在「あれ、見なくなったな」 ウーバー配達員が「マック前から消滅」した”意外な真相”

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しかし屋外待機で一番ツライのは……世間からの冷たい眼差しで決まりだろう。ウーバー配達員のことを「負け組ランドセル」と揶揄する人がいる通り、私たちは街を歩いているだけで、まるで刃のような冷たい視線を向けられることがある。

清潔感のない容姿をしていたり、道端で煙草を吸ったり……。マナーの悪い配達員が一定数混じっていることもあり、世間からの厳しい評価は「仕方ないのかな」と思う部分はあるけれど……。

私たち配達員が安心して、待機できる場所はいったい何処にあるのか。配達員なりに出した答えが「自宅地蔵」という現象につながっている部分はあるのかもしれない。

インフレの今、ウーバーというインフラは持続不能?

コロナによる外出自粛が推奨されていた頃、私たち配達員は街中を走り回り、曲がりなりにも社会のインフラとして機能していた。

しかし誰もが気軽に外を出歩けるようになり、デリバリー需要は大きく減少した。そして今、インフレに伴う国民の生活苦により、デリバリー控えが発生。配達員がステイホームを選択せざるをえなくなっている。

誰しもご存じの通り、ウーバーの仕事は本業ではなく、副業に最適な働き方だ。一生懸命バリバリ稼ぎたい人より、スキマ時間にゆるく続けられる人のほうが細く長く、生き残りやすいという構造がある。

過疎化した地域のインフラを維持することが難しいように、社会状況(外的環境)が大きく変化した今、ウーバーイーツという名のインフラを維持することが難しくなっている。

弱肉強食の真逆「強肉弱食」のあり方そのものが、今問われている。

佐藤 大輝 ライター・ウーバー配達員

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さとう・だいき / Daiki Sato

23歳と29歳の時、所属していた企業(美容業・物流業)から解雇を通達され、訴訟を提起。それぞれの会社と約2年間裁判で争った経験を持つライター。ブラック企業問題を解決したいという願いから、裁判後はライターに転身。労働問題のほか、「再雇用戦士」「子供部屋おじさん」「インド駐在員」など、働き方や生き方に関する取材記事を執筆。趣味は海外旅行で、37カ国へ渡航。

X:@do69951367

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