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過小評価をくつがえした「リロ&スティッチ」 大コケ「白雪姫」との対比に見るヒットの新法則

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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近年、ディズニーは名作アニメーション映画をせっせと実写化してきたものの、『リロ&スティッチ』への熱は高くなかった。2002年に公開されたオリジナルは、ディズニーのアニメーションの中ではやや風変わりだし、その後にビデオスルーの作品が作られたとはいえ、フロリダのディズニーワールドのアトラクションも、2020年に永久閉鎖されている。

2018年、プロデューサーらが実写化のアイデアを売り込んできた時も、スタジオはあまり気乗りしなかったのだが、ちょうど立ち上げようとしていた配信プラットフォームDisney+のコンテンツを欲していたこともあり、配信向けオリジナル作品として製作されることになった。

撮影期間はわずか2カ月

製作費は、エマ・ワトソンを主役に据えた『美女と野獣』(1億6000万ドル)、ウィル・スミスがジーニーを演じた『アラジン』(1億8300万ドル)などに比べてずっと低い1億ドル。スティッチのキャラクターがすべてCGで、スペシャルエフェクツにお金がかかることを考えると、かなり賢く、無駄なく作ったと言える。

もっとも、配信向けオリジナル映画としては、1億ドルは立派な予算だ。撮影期間は実質2カ月とかなり短く、そこでもコストを抑えられた。しかし、ポストプロダクションには長い時間がかかっている。

そうやってできあがった映画をテスト上映してみると、反響が非常に良かったのだ。その頃にはボブ・アイガーがディズニーのトップに復帰し、収益を上げるために配信ラインナップへのお金のかけ方などを見直していた。

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