これこそが、リスナーが話しかけたくなる“ツッコミどころ”です。ビジュアルのなかに「ちょっと気になる要素」があるだけで、会話が生まれやすくなります。
会話のきっかけは視覚的なものから作り出されるのが多いのが、ライブ配信です。
❷親しみやすさは15分に1回でもOK!
私がかつて衝撃を受けた、とても人気が高いライブクリエイターさんがいます。彼女の配信は特別なイベントや話術があるわけではなく、“ただの日常”を過ごしているだけに見えます。
ある日、彼女は納豆を混ぜて食べるという配信をしていました。ごく普通の朝食シーン。白いパックを開けて、タレとからしを入れて、箸でかき混ぜ始める――それだけ。
しかしそのとき、彼女は納豆の容器に箸で穴を開けてしまったんです。するとリスナーさんは大喜び。「もう、ちゃんとして!」「やっちゃった~!」といったコメントが次々に飛び交い、彼女はそれを笑いながら1人ひとりに返していきました。そこには、皆で笑い合う温かい空気が流れていたのです。
実は、彼女の配信にはこうした“ちょっとしたしくじり”が15分に1回ほど登場します。偶然か、意図的なのかは誰にもわかりません。でも、それが「話しかけやすさ」「親しみやすさ」を生み出しているのです。
人気のクリエイターは、こうした「リスナーが会話しやすくなる構成」を、自然と取り入れています。
予期せぬトラブルで大盛り上がり
❸リスナーが求めているのは「共感」
親しみやすいライブクリエイターの元には、自然とファンが集まります。話し方やキャラクター、ライフスタイル、趣味、どんなことでも構いません。「この人、なんかわかる」「自分に近い気がする」――そんなふうに“少しでも身近に感じてもらうこと”が、親しみを生み出し、ファンを作るカギになります。
それはつまり、特別な美貌や、高度なトーク力がなくても問題ないということ。大切なのは、「自分を飾らずに、どれだけリスナーさんのそばにいるように感じさせられるか」という視点です。
ライブ配信とは、自分自身を認知してもらい、応援してもらう場所です。だからこそ、自分をさらけ出すことが何よりも大事。その「さらけ出し」のなかには、失敗も含まれます。いや、むしろ失敗ではなく、“しくじり”ですね。
単調になりがちな配信のなかに、予期せぬトラブルやズッコケた瞬間があると、それがスパイスになって配信が一気に盛り上がります。
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