「学童」には”質の高い学び”を提供できる可能性がある!開成高・東大卒・BCG出身の安野貴博が考える”STEAM活動”の大切さ

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1%の革命
学童クラブには、教育的な面で活用できる大きなポテンシャルがあります(写真はイメージです:ocsa/PIXTA)
開成高校・東京大学卒のAIエンジニアで、2024年の東京都知事選では15万票を獲得した安野貴博さん。新著『1%の革命』では、安野さんが考える「技術的革新をテコに各業界で大きな変化をつくり出す方法」が紹介されています。
同書から一部抜粋・編集しお届けします。

放課後施設をSTEAM教育の場に

いまの学童クラブは、学校が終わってから親が帰ってくるまでの数時間、友だちやスタッフと遊びながら過ごす場所です。需要の高まりとともに数は増えたものの、中身はほとんどアップデートされていません。しかしそこには、教育的な面で活用できる大きなポテンシャルがあります。

というのも、そこは学校教育という枠組みの外にあるからです。

学校教育の中身に関して都がリードして変化を加えることは制度上のハードルが高く、公立小学校に関しては基本的に区市町村立の管轄下ですし、そもそも戦前の反省から政治は教育に直接介入しないことになっています。何か新しい試みを促すにせよ、教員が多忙すぎて対応しづらいという問題もあります。

しかし、放課後の学童クラブや児童館なら、教員の直接的な関与を伴わず、そこで行われる教育の中身を自治体が主導していける余地が大きいといえます。

各地の学童クラブや児童館など、子どもの放課後施設でSTEAM活動に触れられる学びの場をつくる、というのが私のアイデアです。

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