文部科学省が打ち出したGIGAスクール構想を受けて、小・中学校では1人1台の学習用端末が配布され、学習の一部はデジタル化しつつある。使用する端末は自治体や学校ごとに異なるが、神奈川県鎌倉市では、iPadの操作性や創造性に注目し、市立の小・中学校でiPadを1人1台配布。学習や課外活動、家庭学習など多くの場面で活用している。
鎌倉市教育委員会 教育指導課の濱地優(はまち・ゆう)指導主事は、iPadを活用した授業の指導や助言を担当する中で、確かな手応えを感じているという。
「児童・生徒はプレゼンテーションアプリ『Keynote(キーノート)』で学習内容をまとめたり、発表用の資料に活用したりしています。また教員と児童・生徒の間のファイル交換では、AirDropを使うことが多いです。『共有の方法』がアナログからデジタルに変わったことで、一人ひとりのアイデアや感想を、効率的かつ迅速に共有できるようになりました」
iPadの導入に当たっては、「いつでもどこでも学べる環境を整えること」にこだわり、セルラーモデル(モバイルデータ通信を利用できる端末)を採用。体育、校外学習、宿泊学習など、Wi-Fi環境が整っていない場所でも活用できるようにした。
iPadの利活用を実現するうえで不可欠となるモバイルデバイス管理(MDM)は、Apple デバイスに特化した「Jamf Pro」を採用。現在、鎌倉市では1万1260台(2023年11月時点)が導入されており、これらはすべてJamf Proを通じて教育委員会で一元管理されている。iPad紛失時の迅速な対応や、端末の所属異動を行う際に活用されている。
鎌倉市教育委員会がiPadの導入に当たりこだわったポイントや、それによる教育現場の変化、デバイス管理におけるソリューションについて、詳細を知りたい方はぜひこちらから無料でPDFをダウンロードしてほしい。
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