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ビードットメディカル 84|陽子線がん治療装置

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従来比10分の1の小型化成功

[設 立]2017年3月
[資本金(資本準備金含む)]7億1000万円
[社員数]50人
[代表者名]古川卓司
[所在地]東京都江戸川区春江町

従来の装置は重さ200トンもあるが、同社品は20トンまで軽量化

がん治療の選択肢の1つである放射線治療。現在はX線が主流だ。だが照射されたX線のエネルギーは体表面近くで最大になり、体内にあるがん組織に届くまでには効果が減衰してしまう。

開発するのは、同じ放射線でもX線ではなく陽子線の照射装置。陽子線は体の表面ではなく、体内で止まる直前にエネルギーが最大になるため、高い治療効果が期待できる。

ただ、従来の陽子線照射装置は導入するのに新しい建物が必要になるほど巨大になるのが普及のネックだった。そこで従来品に比べ圧倒的に小さい、X線装置と同等サイズの陽子線装置の実用化にメドをつけた。「新規需要に加えてX線装置の代替需要も取り込める」と古川卓司社長は話す。

古川氏は放射線を研究する放射線医学総合研究所初の研究員だった。医療機器メーカーなどに治療装置のコンサルティングを行う中で、陽子線装置の起業を思いついた。

25年には売上高で200億円を目指す。「1台の売価は10億~20億円。アジアや北米の病院からの引き合いもあり、現実的な目標」(古川氏)と自信を見せる。

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