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「強いVCが“勝ち馬"に群がる」 ベンチャーキャピタルのキーパーソンを直撃!! 日本ベンチャーキャピタル協会 会長 赤浦徹

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あかうら・とおる ジャフコを経て、1999年に独立系VCのインキュベイトファンドを創業。2019年7月から現職。

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コロナ禍で、実店舗や施設に集客するベンチャーは壊滅的になった。だが、そうしたところへのベンチャーキャピタル(VC)の投資例は少ない。最近は産業のデジタル化の動きを追い風にSaaS(サース)(クラウド型ソフトウェア)への投資が多い。

今後もベンチャーの調達環境は悪くないだろう。昨年、ジャフコやグロービス・キャピタル・パートナーズなど、数多くの独立系VCが数百億円規模のファンドを組成し、資金は潤沢だ。過去を振り返れば、景気が悪くなると事業会社は一気に投資を引き揚げるが、今回はその影響も限定的だろう。

米国の勝ち筋を追う

「勝ち馬に乗れ」とばかりに、目立つベンチャーにVCがこぞって出資するケースが増えている。VC側には、メルカリに続くような企業評価額が数千億円レベルのスター企業をつくりたいという思いがある。米国と同様、日本でも複数社が共同投資して支援体制を敷く流れがようやく出てきた。10年ほど前は1社が一度に調達するのは1億〜5億円だったが、今は10倍くらいのケースが目立つ。

優秀な起業家も増えてきた。例えばメルカリの山田進太郎CEOとスマートニュースの鈴木健CEOは学生時代からの友人で刺激し合ってきた。「あの人にできるなら自分にも」と思う人が増え、起業家コミュニティーが広がり、身近なところに実績のある起業家がいる環境になってきた。

19年の日本のベンチャー調達額は4000億円だが、米国は14兆円。米VCの背後には、純粋な金融収益を狙う機関投資家がいる。彼らのお金を日本にもどう引き込むかが業界の最大の課題だ。ファンドの評価基準の作成や、運用管理体制の強化など、環境づくりを進めている。米セコイア・キャピタルのような世界の大手VCが中国投資を抑え、日本に目を向ける動きも出てくるだろう。

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