西武ホールディングスは10日、子会社プリンスホテルが保有するホテルやゴルフ場、スキー場など全76施設のうち31施設を売却することで、シンガポール政府系投資ファンドGICと基本合意したと発表した。
想定譲渡価格は1500億円程度で、2021年3月31日時点の帳簿価額を前提とした場合の譲渡益は800億円程度の見通し。プリンスホテルがGICグループ出資の複数の合同会社に資産を譲渡する。売却後も、ホテルやレジャー施設の運営や管理の業務は西武HDの子会社が受託する。
今年5月に売買契約を締結し、9月に譲渡する予定だ。品川プリンスホテルなど再開発が計画されている資産については保有を継続するとしている。10日に発表した22年3月期の業績予想には売却の影響は織り込まれておらず、23年3月期、24年3月期の見通しについては現在精査中としている。また、今後の協議で売却対象資産が変更される可能性もあるという。
西武HD:通期営業損失予想を下方修正
西武HDは経営改革の一環としてホテルやレジャー施設の保有資産を圧縮し、運営を受託する方向に事業形態を転換しており、GICとの間でも売却後の受託を前提に交渉を進めていた。
- 関連記事:西武HDがホテルなど30施設をGICに売却、1500億円規模-報道 (1)
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著者:岡田雄至
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