日産リーフ、急速充電器使い放題の新プラン 電気自動車の普及を後押し

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 10月1日、日産自動車は、電気自動車「リーフ」のユーザーをサポートするプログラムで、全国の急速充電器が使い放題になる新プランを追加した。東京で7月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 1日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は1日、電気自動車(EV)「リーフ」のユーザーをサポートするプログラムで、同社が指定する全国の急速充電器が使い放題になる新プランを追加したと発表した。EV普及の課題の一つである充電インフラ整備が今後、大幅に進む予定で、新設するプランで対応し、EVの普及加速を目指す。

現行のプランは月会費1429円(税抜き)で、無料で使い放題の急速充電器は日産販売店の約1600基(2015年3月末見込み)のみ。このため、遠出するドライバーにとってはガス欠ならぬ「電欠」への不安があった。新設する「スタンダードプラン」は3000円と費用は倍以上なるが、日産販売店のほか、高速道路やコンビニエンスストア、道の駅などでの急速充電器も含まれ、約4100基(同)が使い放題になる。1日から新プランの加入受け付けを始めた。

新プランでは使用可能な急速充電器が大幅に増えるほか、5年間分の車検・点検、緊急時のレッカー対応など現行プランでのサービスは共通で使える。現行プランは「ライトプラン」として継続するが、新プランへの移行を促すため、最大6カ月分の月会費が半額以下となるキャンペーンも実施する。

川口均専務執行役員は同日都内で開いた説明会で、基本のメンテナンスサービスに加え、追加の費用負担なしで全国で急速充電器が使えるため、「全国津々浦々、旅ができるようになる。ぜひスタンダードプランに入っていただきたい」と述べた。

日産の試算では、新プランに加入したリーフと同等クラスのガソリン車を比べると、ガソリン代や電気代などで一定の前提条件を置いた場合、月8500円程度安くなるという。2010年12月に発売したリーフの国内累計販売台数は9月末で4万5300台。このうち約9割のユーザーが現行プランに加入している。

EVは充電インフラの不足が普及のネックの一つとされている。日産によると、急速充電器が現状の約2300基から2015年3月末には約6000基に増える見込み。リーフの自宅充電器を合わせると約4万基となり、ガソリンスタンドの約3万4000基を超える見通しという。

 

(白木真紀)

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