女性の育児や仕事など、女性の問題ばかりが取り上げられるこのご時世。
しかし、男だって「男ならでは」の問題を抱えて生きづらさを感じています。男が悩むのは“女々しい”!? そんなことはありません。男性学研究の精鋭、田中俊之先生がお答えします。
この連載は普段は男性からのご相談にお答えしていますが、今回は女性の方からのご投稿です。
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■今回の相談
私は女性ですが、相談したいことがあります。私は現在、隣の席の男性の先輩の「オレ自慢」を聞くのが苦痛でなりません。ニュースを見ては「オレは通説とは違う解釈する」「オレはみんなが知っている以上の知識を持っている」。その日着ている洋服でも「値段は安いけど、(オレが着ると)高く見えるでしょ」。飲み会に出席すると、「自分を出世させてくれない会社は自分のことをわかっていない」として、過去の武勇伝を延々と語り続けます。
私だったら恥ずかしくてこんな自慢できません。彼氏だったら、「そうだね」「すごいね」と言ってあげようという優しさも生まれますが、常時隣に座っている先輩にそう優しくできません。
ニュースサイトのコメント欄も、おおむね男性たちのオレ様知ってるぜ自慢ですよね。男性がなぜここまで自己肯定感が高くいられるのか理解に苦しみます。
それは、“自信のなさの表れ”です
まずは落ち着いてください。
あなたの先輩は「自分は特別な存在で、ほかの男とは違う」とアピールしたいのですね。きっとほかにも、「健康診断の結果が悪かった。特にγ-GTPの値がやばい」「月100時間の残業なんて社会人なら当たり前。俺なんて20代の頃は家に帰った記憶がない」といった感じで意味不明な自慢話をしているのでしょう。
そして、ニュースサイトのコメント欄、確かにけっこう上から目線のものがありますね。「誰でも知っている当たり前のことを偉そうに書いて。大学教員なのにこの程度か」「本来なら掲載されるレベルの記事ではない。このサイトも落ちたものだ」などの書き込みは定番になっています。
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