ロヒンギャ迫害、多くの女性にレイプの傷痕 銃器を女性器に挿入するなどの暴行が多発

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コックスバザールの複数の援助機関がまとめた内部報告書には、8月28─31日の4日間だけで、49人に上る「性・ジェンダーに基づく暴力(SGBV)」による被害者が記録されている。SGBVは未遂を含むレイプ、性的虐待、精神的な虐待などを示す言葉であり、レイプ事件に関してのみ使われるという。上記以外の日に関して報告されたレイプ事件についてはデータ入手ができなかった。

援助機関による状況報告によれば、8月25日以降、350人以上がジェンダーに基づく暴力に関連する「救命治療」を受けているという。この報告書には、加害者についての言及はない。

コックスバザールで「国境なき医師団」の緊急医療コーディネーターを務めるケイト・ホワイト氏によれば、同医師団では8月25日以降、集団レイプと性的暴行を含む性・ジェンダーに基づく暴力の被害者を少なくとも23人治療したという。

「これは実際に発生しているであろう事例の氷山の一角にすぎない」とホワイト氏は言う。

「武器としてのレイプ」

ロイターが最初にロヒンギャ女性の大規模なレイプ被害を報じたのは、10月にラカイン州北部で武装勢力による襲撃が発生してから数日以内のことだった。同様の報告は、1月にバングラデシュを訪れた国連の調査担当者の耳にも入っている。

国連事務総長による4月報告では、「(性的暴行は)ロヒンギャのコミュニティに屈辱と恐怖を与えるために組織的に行われているようだ」と述べている。

昨年権力の座に就く以前にスー・チー氏は、国内の無数の民族対立において、分断の手段としてレイプが用いられている、と述べていた。

「少数民族に恐怖を与え、国内を分断するために、軍隊がレイプを武器として使っている、というのが私の理解だ」。スー・チー氏は2011年、紛争における性的暴力に関する会議に向けたビデオメッセージでそう語っている。

その後、彼女の見解が変化したのかどうかを問われて、Zaw Htay広報担当官は「何も言うべきことはない」と答えた。「すべては法の支配に従うべきだ」と同報道官は語った。「軍の指導者も、行動を取ると言っている」

(執筆:サイモン・ルイス、トミー・ワイクス、翻訳:エァクレーレン)

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