
TDKがドイツ電子部品大手エプコス社の子会社化を発表した。買収に投じる2000億円は、同社にとって過去最大の規模となる。
会見で上釜健宏社長は「買収金額は手持ちキャッシュを全部吐き出す水準で、社運を懸けたものになる」と気を引き締めた。だが、今回の子会社化による事業統合は非常に手堅い。
エプコス社が得意とする事業分野は、ほとんどがTDKの苦手とするところ。ライバル・村田製作所の後塵を拝してきた携帯電話向けなどの高周波部品に加え、センサーや自動車向けのモジュールでエプコス社は世界トップクラス。地域的にTDKが弱い欧州や南米、インドで高いシェアを誇る。またTDKが日本・アジア市場で得意とする家電・パソコン向け汎用部品やインダクタ(電子部品のコイル)の事業領域で重複が少なく、理想的な“結婚”だ。
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