ソニーの株主総会で噴出した「不満」の中身

業績回復に対する感謝の声は多かったが…

上昇基調にある株価を背景に終始穏やかな株主総会だった(記者撮影)

6月15日に東京・品川のホテルで開催された、ソニーの第100回株主総会。昨年は開始30秒で退場者が出るなど、慌ただしい総会となったが、今年は業績が回復し株価も上昇基調にあることもあって、終始穏やかなムードだった。

ソニーは現行の中期経営計画で「2017年度営業利益5000億円以上」の目標を掲げている。消費者向けエレクトロニクス事業の回復や半導体、ゲーム事業の好調で達成は確実視されており、今期は20年ぶりの記録更新も期待される(営業利益が5000億円以上になったのは、1997年度の5257億円までさかのぼる)。

冒頭で平井一夫社長は「社員が目を輝かせ自信と元気に満ちたソニーに戻ってきた」と、社内の雰囲気について胸を張り、復活を印象づけた。株主からは、「大変な時もあったが、業績を回復させた経営陣に感謝している」「(平井社長は就任から)5年経って自分の力を出せるようになってきたのではないか。応援の意味を込めて来た」など、好意的な声が多数聞かれた。

「ブランド地位が低下している」

ただ、株主が直接触れるソニーの製品については不満が噴出した。

「ソニー製品の質や開発の方向性が悪いのではないか。買いたくなるようなものを作ってくれないと悲しい」「この数年、ソニー製品を買っていない」「ソニー製品が欲しいものと異なっている。他社製品と似たり寄ったりだったり、メード・イン・ジャパンじゃなかったり。ブランドの地位も低下している」など、商品開発の方針に関する批判が相次いだ。

平井社長は株主の声に対し、「期待に応えていかないといけないなというのを実感した」「お客様に喜んでもらえるような、感性に訴える商品を作ってきた。プレイステーション4やミラーレス一眼「α9」、有機ELテレビがいい例。これからもこういった製品を作っていく」と応じた。

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