ヤフー小澤氏「楽天、アマゾンはまだ遠い」 ショッピング事業を率いるキーマンを直撃
――以前、「国内EC市場でアマゾンと楽天にヤフーも加えた3強と呼ばれるように変えていきたい」と話していた。現状をどう見ているか。
「Yahoo!ショッピング」と(ネットオークションの)「ヤフオク!」を合わせて考えれば、3つの大きな選択肢の1つにヤフーがあるというところまでは来ていると思う。しかし、ショッピングだけの事業規模を見た場合、まだまだという認識だ。
アマゾンや楽天と比べると、一般的な知名度でも差は大きい。今後は、1000万人超の規模があるヤフーの月額有料会員(Yahoo!プレミアム)に向けて、ショッピングを利用するとポイント還元で得だ、というメリットをさらにアピールして利用を広げていく。
あらゆる世代に使ってもらいたい
――2016年度の流通総額の見通しは?
2015年度は前年比4割増だったが、今年も同程度の伸び率は実現するつもりだ。今の成長速度で考えると、再来年にも年間の流通総額1兆円が見えてくるが、4割成長を維持するという考え方ではダメだろう。
顧客の満足度を高めることで集客力も上げて、成長をさらに加速する。具体的には、サイトやアプリの読み込み速度を上げて使い勝手をよくしたり、商品検索で欲しいものがしっかり出てくるように改善を積み重ねていく方針だ。
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